擁壁工事を“構造×外構”で制する時代へ | 株式会社テクノアップ・ライズ

擁壁工事を“構造×外構”で制する時代へ

安全性・デザイン性・コスト最適化を両立するテクノアップ・ライズの一貫施工

1. なぜ今、擁壁工事が注目されているのか

高低差のある宅地や造成地では、擁壁が「敷地を支える構造体」として不可欠です。
しかし近年、老朽化や想定外の豪雨による擁壁崩壊事故が全国で増えています。

東京都杉並区や横浜市で発生した擁壁の崩落は、
住宅の倒壊や隣地への被害につながり、安全性と土地資産価値の両方に大きな影響を与えました。

また、国土交通省では2024年以降、擁壁や盛土の安全基準を強化。
構造安全・地盤安定・環境配慮の3点が求められる時代に入りました。

世界的にも擁壁市場は拡大しており、
2032年には約33億米ドル(約5,100億円)規模に達すると予測されています。

この成長は、日本国内における「長寿命化・再利用・補強」の需要の高まりを裏付けています。

2. 擁壁工事の基本工程と品質管理

擁壁工事は、単なる外構工事ではなく構造物施工です。
テクノアップ・ライズでは以下のプロセスを厳密に管理しています。


根切り工事(掘削)
 設計通りの深さ・勾配で地盤を掘削。


捨てコン(捨てコンクリート)
 鉄筋・型枠を正確に配置するための基礎面を形成。


鉄筋工事
 当社の鉄筋専門業者が施工。
 JIS規格に基づき、かぶり厚・定着長を厳密に管理。


型枠工事
 熟練職人による高精度型枠施工で、美観と耐久性を確保。


コンクリート打設・養生
 温度・スランプ管理を徹底し、強度確保とひび割れ防止。


埋め戻し/転圧・排水整備
 透水性砕石・パイプドレーンで排水機能を保持し、土圧を安定化。

3. 地盤改良と擁壁施工の一体管理

擁壁の品質を左右するのは「地盤」です。
テクノアップ・ライズでは、地盤改良〜設計〜施工〜検査を自社で一貫対応。


表層改良工事:浅層の軟弱地盤を固化材で強化。
柱状改良工事:セメントミルク注入で支持力を高める。
鋼管杭工事:支持層まで杭を圧入し不同沈下を防止。
これにより、設計段階での誤差・沈下・傾斜リスクを最小化します。

4. モルダム工法による擁壁補強

「モルダム工法」とは、既存の石積み擁壁の内部に専用の充填剤を注入して補修・補強する
石積接着補強工法です。
擁壁を壊さずに内部から補強できるため、狭小地でも施工可能・短工期・低コストという利点があります。


・擁壁を解体せずに補強可能
・専用充填剤により従来モルタルの数倍の接着力
・排水機能を維持したまま補強
・狭い敷地・住宅密集地にも対応


間知石積擁壁
・玉石積擁壁


洗浄・下地処理 → 充填剤注入 → 硬化・一体化。
充填剤「モルダムエース」が石と石を一体化させ、強度と耐久性を飛躍的に向上させます。

5. H形鋼+PC矢板による擁壁(親杭横矢板工法)

この工法は、H形鋼を「親杭」として一定間隔で地中に打ち込み、
その間にプレキャストコンクリート(PC)製の矢板を挿入して構築する土留め擁壁です。


・比較的低コスト・短工期で施工可能
・既存建物との離隔が少ない狭小地に最適
・大型ラフタークレーン設置条件下で高効率施工が可能
・精度管理が容易で、掘削と同時進行できる


  1. 測量・位置決め
  2. H形鋼(親杭)の打設
  3. 掘削・PC矢板の挿入
  4. 接続・固定
  5. 埋め戻し・仕上げ

6. ハウスメーカー発注との違い

ハウスメーカーを介すると、中間マージンや管理費が上乗せされ、
20〜30%程度コストが高くなるケースが多いです。
また、責任の所在が曖昧になりやすい点も課題です。

テクノアップ・ライズでは、設計・施工・管理を一貫して自社で対応。
直接発注により、コストを抑えつつ品質を確保し、
トラブル発生時にも責任範囲が明確になります。

7. 社会的背景と今後の展望

老朽化擁壁の補強や再構築が資産価値を高める
気候変動や豪雨災害の増加により、構造物の耐久化が急務
資材・人件費の高騰に対応する「壊さずに補強する」技術の需要拡大

テクノアップ・ライズは、環境対応型コンクリート・CO₂削減素材など、
次世代型擁壁技術の導入にも積極的に取り組んでいます。

8. テクノアップ・ライズの強み

  • 擁壁設計・施工・補修・解体を自社一貫対応
  • 土工事・型枠工事・鉄筋工事・コンクリート工事・コンクリート圧送工事の実績豊富な技術者と管理体制
  • 地盤改良・モルダム工法・親杭横矢板工法まで網羅
  • 狭小地や既存建物隣接地での高難易度施工実績多数
  • 直接発注で最大20%のコスト削減と責任明確化

9. まとめ

擁壁工事は、建物を支える“見えない構造美”です。
設計精度・施工技術・地盤理解の三位一体が、耐久性と資産価値を決定します。

テクノアップ・ライズは、これらすべてを一貫して提供できる
建設と外構のハイブリッド技術集団として、
安心・安全・持続可能な土地づくりを支え続けます。

擁壁の新設・補強・改修・設計・見積もりのご相談は
株式会社テクノアップ・ライズへ。
経験豊富な技術者が、現地調査から最適な提案まで一貫対応いたします。

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